プログラマもどきの雑記

仕事の事だったり趣味の事だったり、本当に雑記。

映画感想:「28週後...」

※ネタバレと個人的主観に満ちています。

内容全ては書きません。実際に観てください。

 

 

 

・どんな映画?

「レイジウィルス」というウィルスによるバイオハザードが発生してから、28週後の世界を描いた映画。
本作では28週前のバイオハザードで発生した感染者は殆ど餓死しており、生存者はNATO軍に封鎖された保護区内で集まって生活していた。
保護区に感染者から逃げ延びたドンが暮らしはじめ、そこにスペインへ旅行に行っていた息子のアンディと娘のタミーが帰ってきたことから事態が動く。

レイジウィルスに感染した者は超凶暴化して自我を失い、他者を襲う「感染者」となる。
感染対象は人間だけではなく、前作にあたる「28日後...」では研究所で実験体にされていたチンパンジーを動物愛護団体が無理やり解放したことから第一次バイオハザードが発生する。
感染者はいわゆる「ゾンビ」のようなものとして扱われているが、感染者は凶暴化しているだけで一応生きている。治療法は存在しないが…

 

・主要登場人物

ドン・ハリス

本作の主人公。だけどそこそこ序盤で感染する。今作のバイオハザードの原因その1。
冒頭において、とあるクソガキのせいで他の生存者と共に感染者たちに襲われるが、妻を見捨てて1人だけ生き延びる。が、これは同情の余地あり、流石に助けられないだろう。
その後保護区で暮らし始めるが、殆どのセキュリティを解除して建物に入れる謎の権限を持っている。覚えてる限りではこれに対する説明は無い。
こう言っちゃあなんだが、序盤でこいつが死んでれば第二次バイオハザードは発生しなかったはず。

アリス・ハリス

ドンの妻、オッドアイ。冒頭で襲われた際にクソガキを助けようとして感染者に追いつめられ、ドンに見捨てられるが何故かレイジウィルスに免疫があり、感染はしているが発症せず28週に渡ってなんとか生き延びていた。
アンディとタミーに見つけられた後に軍に拘束&隔離され、その後無断で入ってきたドンとキスをした際にドンが感染。発症したドンに嬲り殺される。
今作で一番不幸な人だと思う。

タミー・ハリス

ハリス家の長女。今作のバイオハザードの原因その2。
「母親の顔を忘れてしまう」と不安がる弟の為に無許可で保護区から外出する。
外に出れてしまうのがそもそも問題だが、この外出が無ければアリスは発見されずにドンも感染する事は無かったかもしれない。

アンディ・ハリス

ハリス家の長男、オッドアイ。今作のバイオハザードの原因その3。
オッドアイは母親アリスの遺伝であり、実はアリス同様にウィルスに免疫を持っている。
殲滅戦を開始した軍と対峙する際に囮になるなど強メンタルの持ち主だが、感染者となったドンに噛まれ感染。
免疫のおかげで発症はしなかったが、感染状態のままイギリスから脱出してしまう。
おそらく第3次バイオハザードのトリガーとなっている。

ドイル軍曹

デルタフォースの隊員。今作のイケメン枠。
射撃の腕は超一流レベルで、感染者も軍の人間もほぼ全て一発で仕留めている。
個人的に「強すぎるからどっかで死ぬな」って思ってたらやっぱり死んだ。

スカーレット少佐

軍医。バイオハザード再発を恐れ、対策を講じようとしている数少ない常識人。
感染こそしなかったものの、感染ドンにライフルを奪われ撲殺される。
すごい見せ場も特になかった気がする。苦労人ポジ。

フリン

ドイル軍曹と仲がいいヘリ操縦士。操縦の腕は超一流レベル。
軍が殲滅戦で焼夷弾投下しようとしてる時に助けてくれようとした良い人。
死亡フラグビンビンだったけど死ななかった。
ラストでアンディ達をイギリスから脱出させてしまう。

ストーン准尉

司令官。感染拡大を防ぐ為、感染者・生存者の区別なく殲滅する「コードレッド」を実行した。
しかし、司令官としてはクソ無能であり、バイオハザード発生の原因はハリス家だが、拡大の原因はコイツと言っても過言ではない。
ドンの感染・暴走を確認したあと生存者たちを閉鎖空間に隔離させるが、閉鎖空間とは名ばかりで感染ドンは普通にドア開けて入ってくる。それ以外にも軍のセキュリティがザル過ぎたり気になる点は色々見つかる。

 

 ・個人的感想

率直に言えば前作「28日後...」の方が良かった。
細かい事は省くけど、前作はそれぞれの物事に対してまぁまぁ納得のいく筋書きがあったけど、今作は色々と無理があると思う。
そもそもドンに謎の権限があるのも理由が分からないし、アリスを拘束してる場所も警備がザルすぎる。開けられるとか以前にドンがそこにたどり着いちゃいけないだろ、監視は居ないのかって感じ。
生存者を集めたのも意図がよく分からん。そこまでするんだったら、「あの場所には爆薬があってもし感染しても全員吹き飛ばせる」ぐらい想定してるならまぁ納得できる。実際はドンが普通にドア開けて入ってきて感染拡大しただけだったけど。なんの為の軍だ。前作の軍人連中の方がまだマシな働きしてたと思うぞ。
アンディ達も結局はバイオハザードの原因な訳で、逃げ延びてもいまいち素直に喜べないし、ラストは結局またバイオハザードが発生して救いようが無く軍曹と少佐の犠牲はなんだったのかと。

色々と突っ込み所はあるけど、クソつまらんって程ではないから何とも言えない。見どころは冒頭のドンとアリスが感染者に襲撃される所。それ以外にも随所に面白い要素はたくさんある。けど、個人的には「28日後...」の方が好み。
全てが崩壊するエンドが見たかったら「28週後...」、ハッピーエンドが見たかったら「28日後...」を見るのをおすすめする。